Astroで個人ブログを作るなら、Cloudflare Pagesはかなり有力です。

静的サイトとしてブログを配信するだけなら、Cloudflare Pagesの無料枠でかなり使えます。

Cloudflare PagesのFreeプランは、月500回までビルドでき、静的リクエストと帯域幅は無制限です。

ただし、Functionsを使う場合や、大きなファイルを大量に置く場合は話が変わります。

「ブログを置くだけ」なのか、「Functionsも使ってWebアプリ寄りにする」のかで判断が変わります。

目次

Cloudflare Pagesの無料枠で個人ブログは運用できる?

個人ブログを静的サイトとして配信するなら、Cloudflare Pagesの無料枠で十分なケースが多いです。

特にAstro、Hugo、VitePressのように、ビルド後にHTML、CSS、JavaScript、画像を配信する構成と相性がいいです。

WordPressのように、アクセスのたびにPHPやデータベースでページを組み立てるわけではありません。

先にHTMLなどを作っておき、Cloudflareのネットワークから静的ファイルとして返します。

ブログの主な処理は、記事ページを読むことです。

問い合わせフォームやログイン機能を入れない限り、サーバー側で毎回重い処理を走らせる必要はあまりありません。

この使い方なら、無料枠でもかなり戦えます。

Cloudflare Pagesの無料枠でできること

2026年5月時点で、Cloudflare PagesのFreeプランは次の枠です。

項目Freeプラン
料金0ドル
同時ビルド数1
月間ビルド数500回
カスタムドメイン1プロジェクトあたり100個
サイト数無制限
静的リクエスト無制限
帯域幅無制限
1サイトのファイル数20,000ファイル
1ファイルサイズ25MiB

公式ページでは、Freeプランの月間ビルド数は500回、静的リクエストと帯域幅は無制限とされています。

Limitsページでは、1サイトあたり20,000ファイル、1つのアセットは25MiBまでです。

普通の個人ブログで先に気になるのは、月間ビルド数です。

記事を毎日1本更新しても、月30回ほどです。

デザイン調整や誤字修正で何度かpushしても、500回をすぐ使い切ることはあまりありません。

もちろん、細かい修正をすべてpushして試す運用だと、ビルド回数は増えます。

ローカルで表示をチェックしてからpushするだけでも、ビルド回数はかなり減ります。

Cloudflare Pages無料枠が静的ブログに向いている理由

Cloudflare Pagesの無料枠が個人ブログに向いている理由は、静的サイトの配信と相性がいいからです。

Astroでブログを作る場合、記事はビルド時にHTMLとして出力されます。

配信時には、すでにできあがったファイルを返すだけです。

そのため、アクセスが増えても、WordPressのようにPHPやデータベースの負荷を気にする場面が少なくなります。

構成はかなり単純です。

Astro

GitHub

Cloudflare Pages

独自ドメインで公開

Cloudflare Pages側では、ビルドコマンドと出力ディレクトリを設定します。

Astroなら、よくある設定は次の形です。

Build command: npm run build
Build output directory: dist

あとは、GitHubにpushするとCloudflare Pages側でビルドされます。

サーバーへSSHで入ったり、PHPのバージョンを見たり、データベース容量を気にしたりする作業はかなり減ります。

この軽さは、個人ブログではかなり大きいです。

Cloudflare Pages無料枠で注意したい制限

Cloudflare Pagesの無料枠は強いですが、何でも無制限に置けるわけではありません。

個人ブログで注意したい制限は、主に次の4つです。

月間ビルド数は500回

Freeプランでは、月間ビルド数が500回です。

記事更新中心のブログなら余裕があります。

ただ、開発中に小さな変更を何度もpushすると、ビルド回数はすぐ増えます。

レイアウト調整、画像差し替え、CSS修正はローカルでチェックしてからまとめてpushしたほうが楽です。

1サイトのファイル数は20,000ファイル

Cloudflare PagesのFreeプランでは、1サイトに含められるファイル数が20,000ファイルまでです。

数十記事から数百記事の個人ブログなら、すぐ問題になる数字ではありません。

ただし、画像を大量に置くサイトや、ビルド結果に不要なファイルが混ざるサイトでは注意が必要です。

Astroのdistに、不要な画像、古い生成物、使っていないアセットが混ざっていないかを定期的にチェックします。

1ファイルサイズは25MiBまで

Cloudflare Pagesでは、1つのサイトアセットの最大サイズが25MiBです。

記事内の軽い画像なら問題になりにくいですが、大きな動画、zipファイル、高解像度の元画像をそのまま置く用途には向きません。

大きなファイルを配布したいなら、Cloudflare R2など別の置き場所を検討します。

ビルドは20分でタイムアウトする

Cloudflare Pagesのビルドは20分でタイムアウトします。

Astroの個人ブログなら、通常はそこまで長くなりにくいです。

ただ、記事数がかなり多い、画像処理をビルド時に重くしている、外部APIから大量にデータを取得している場合は、ビルド時間が伸びます。

ビルドが遅くなってきたら、画像の扱いとビルド時処理を先に見直します。

Functionsを使うならCloudflare Pages無料枠だけで考えない

Cloudflare Pagesで静的ファイルを配信するだけなら、話は単純です。

注意したいのは、Pages Functionsを使う場合です。

Pages Functionsは、問い合わせフォーム、API、SSR、認証処理のような動的な処理を入れたいときに使います。

この場合、静的アセットの無料枠とは別に、Workers側の無料枠も対象になります。

CloudflareのWorkers Pricingでは、Pages FunctionsはWorkersとして課金対象になります。

Workers Freeプランでは、リクエストは1日100,000件までです。

静的な記事ページへのアクセスと、Functionsを実行するリクエストは同じ感覚で見ないほうがいいです。

たとえば、次のような機能を入れるなら、Workers、KV、D1、R2などの制限も関係します。

  • 問い合わせフォーム
  • APIエンドポイント
  • SSR
  • 認証処理
  • コメント機能
  • 検索機能
  • データベース連携

「Cloudflare Pagesの無料枠だから全部無制限」と考えると、ここでズレます。

静的ブログとして使うのか、動的なWebアプリに近づけるのかで、関係する無料枠が変わります。

Direct Uploadを使う場合の注意点

Cloudflare Pagesには、Git連携ではなく、ビルド済みファイルを直接アップロードする方法もあります。

ローカルや別のCIでビルドして、完成したdistだけをCloudflare Pagesに送る形です。

ただし、Direct Uploadを選ぶと、あとからGit連携に切り替えられません。

Direct Uploadを選んだ場合、後からGit integrationへ切り替えられません。

自動デプロイを使うには、新しいプロジェクトを作る必要があります。

個人ブログで「GitHubにpushしたら自動で公開したい」なら、最初からGit連携で作るほうが楽です。

Cloudflare Pages無料枠が向いている人

Cloudflare Pagesの無料枠が向いているのは、次のような人です。

  • 個人ブログを無料で公開したい
  • Astroなどの静的サイトジェネレーターを使っている
  • Markdownで記事を書きたい
  • GitHub連携で自動デプロイしたい
  • サーバー管理を減らしたい
  • WordPressのサーバー代を抑えたい
  • 小さな個人開発サイトを公開したい

記事中心のブログなら相性はかなりいいです。

Markdownで書き、ビルドして、静的ファイルとして配信する。

この流れなら、無料枠だけでも運用しやすいです。

Cloudflare Pages無料枠だけでは向いていないケース

一方で、Cloudflare Pagesだけで考えないほうがいいケースもあります。

  • 動的なAPIを大量に使う
  • SSR前提の大きなアプリを作る
  • 大容量ファイルを大量に配信する
  • サーバー側で重い処理をする
  • データベースや認証を深く組み込む
  • コメント、会員機能、管理画面を自作する

こういう場合は、Pagesだけではなく、Workers、D1、KV、R2なども含めて設計します。

無料枠で足りるかどうかも、静的ブログとは別の見方になります。

「ブログを配信したい」のか、「Webアプリを動かしたい」のか。

ここで判断がかなり変わります。

よくある質問

Cloudflare Pagesの無料枠で個人ブログは運用できますか?

静的サイトとして配信する個人ブログなら、無料枠で運用できるケースが多いです。

月500回のビルド、静的リクエスト無制限、帯域幅無制限があるため、記事中心のブログとは相性がいいです。

Cloudflare Pagesの無料枠で独自ドメインは使えますか?

使えます。

Freeプランでも、Cloudflare Pagesのプロジェクトにカスタムドメインを設定可能です。

公式のPagesページでは、Freeプランのカスタムドメインは1プロジェクトあたり100個です。

Cloudflare Pages Functionsも無料で無制限に使えますか?

無制限ではありません。

Pages FunctionsはWorkersとして扱われるため、Workers側の無料枠や制限が関係します。

静的な記事ページの配信と、Functionsを実行するリクエストは分けて考えたほうがいいです。

WordPressをそのままCloudflare Pagesで動かせますか?

Cloudflare Pagesは、WordPressをPHPとデータベースごと動かす場所ではありません。

WordPressの記事を静的化したり、Astroなどに移したりすれば、静的サイトとしてCloudflare Pagesに置けます。

まとめ:Cloudflare Pagesの無料枠は静的ブログなら十分使える

Cloudflare Pagesの無料枠は、個人ブログ用途ではかなり使いやすいです。

特にAstroのような静的サイトジェネレーターと組み合わせると、サーバー代をかけずにブログを公開しやすくなります。

Freeプランでは、月500回までビルドでき、静的リクエストと帯域幅は無制限です。

記事を書いて、GitHubにpushして、Cloudflare Pagesで配信する。

この流れなら、個人ブログでは十分なことが多いです。

一方で、Functionsを使う場合はWorkers側の無料枠も関係します。

ファイル数、1ファイルサイズ、ビルド時間の制限もあります。

Cloudflare Pagesは、何でも無料で無制限にできるサービスではなく、静的サイトに強い無料ホスティングとして考えるのが現実的です。

WordPressのサーバー代が気になっている人や、Astroで軽い個人ブログを作りたい人には、Cloudflare Pagesの無料枠はかなりいい選択肢になります。